【剧情】希菈(温泉)的回忆
回忆五
観衆が見守るなか、決勝戦が始まった。
ミチカ:…………
シエラ:(さっきは気付かなかったけど、すごい技術……それにあんな調理法、見たこともない!)
シエラ:(経験も実力も、差は歴然。普通に立ち向かっても、きっと勝ち目はない……)
シエラ:(どうしよう……)
キャトラ:シエラったら、さっきから様子がヘンね……
アイリス:さっきからすごく隣の人を気にしてる……あの人の実力に、飲まれちゃってるのかも……
キャトラ:見てるこっちまで落ち着かないわ……!
シエラ:(大丈夫……私だって、フレイヤと一緒にいろいろな場所を旅してきた)
シエラ:(そのとき食べたもの、覚えたこと、感じたこと……)
シエラ:(思い出して、ひとつひとつ実践してみよう)
シエラ:(今までの私で敵わないのなら、新しいことを試さないと……!)
シエラ:…………
シエラ:(――駄目。全然うまくいかない……やっぱり付け焼き刃じゃ……)
シエラ:(どうしよう。このままじゃ……勝てない!)
ミチカ:……シエラさん?
アイリス:シエラさん……
キャトラ:目に見えて焦ってるわね。こんなときにフレイヤがいてくれたら……
……騒々しい場所ですね。
キャトラ:いたー!!アレ、でもなんでここに……
フレイヤ:帰りが遅いので、探しに来たのです。
フレイヤ:……シエラはあんな所で、何をしているのですか?