【剧情】希菈(温泉)的回忆

回忆三

キャトラ:選手とギャラリーでいっぱいね。

シエラ:エントリー、ギリギリで間に合ってよかったわ。

主催者:お待たせいたしました。参加者のみな様は、調理場にお集まりください。

アイリス:始まるみたいです。がんばってくださいね!

シエラ:うん、いってくる。見ててね、みんな!

広場に設置された仮設調理場に、多くの参加者たちが集結した!

主催者:本日はご参加いただき、誠にありがとうございます。

主催者:私の店で振る舞う料理に新たなメニューを取り入れるべく、今コンテストを開催する運びとなりました。

主催者:みな様のお力をぜひともお貸しください。

シエラ:(ライバルの人がたくさん……!負けられないわ)

主催者:予選のテーマは……『汁物』!

主催者:私自ら食した後に選考を行い、選ばれた方のみ決勝へ進んでいただきます。

主催者:多くの方々にご協力いただき、様々な食材を揃えました。各自、自由に選んでください。――では、予選開始です!!

そうして参加者たちは、各々の食材を選び調理に移るが――

シエラ:(これは鮮度がいまいち……こっちは発育が悪いわ)

シエラ:(……納得のいく食材が、なかなか見つからないわね)

タイキ:おめ、うちの野菜はどうだべ?

シエラ:大切に育てられたネギね。ハリツヤがあって色の境目も綺麗。泥付きだからみずみずしいわ。

タイキ:んだ、俺の育てた自慢の野菜だ。たらふく食ってがんばってくれぇ。

シエラ:私が食べたら意味ないんだけど……でも、ありがとう。ぜひ使わせてもらうわ♪

マイ:ご一緒にお米はいかがですか~?

シエラ:テーマは汁物だから、とりあえずいいかな。

マイ:なんの、米味噌もありますので!絶品ですよ~♪

シエラ:すごく上品な香り……♪

セルジュ:ついでに新鮮な魚もどうだい?さっき獲れたばかりだよ。

シエラ:瞳が透き通ってる……身もしっかり弾力があるわ!

最高の食材をそろえたシエラは、手際よく調理を進めていく。

シエラ:これでよし、と。……うん、味付けも完璧。

シエラ:……いけるかも!

???:変わった料理ですね、それ。

シエラ:『どんがら汁』よ。魚の身と内臓を煮込んで、お味噌とネギを加えた田舎の郷土料理なの。

シエラ:そういうあなたの料理も、面白いわ。

???:フフ……これは『だご汁』です。私の故郷の料理ですよ。

シエラ:いろんな野菜にお団子に……具だくさんで美味しそう……

???:筋肉ムキムキの人の野菜が、まさしく一級品でした。おかげでいい出来になりましたよ。

シエラ:うちのネギもあの人のよ♪うちの農家で作ってる野菜にももしかしたら負けないかも……

???:あら、うちの実家も農家なんです!

シエラ:あなたも!? 奇遇ね♪私、シエラっていうの。

ミチカ:あ、申し遅れました。ミチカと申します。

シエラ:ライバル同士だけど、お互いにがんばりましょうね。

ミチカ:同じ農家出身として、負けませんよ!

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