【剧情】白猫温泉物语2 – 第十一章(日文)
油売り
油売り:この刀でもって、60と4枚の紙がズバッと、一束と28枚だ!ほらこの通り、細かく切れた。
油売り:これをパッと散らせば、アオイの国に舞う吹雪にござーい!はあっ!
油売り:さて、この天下の銘刀にガマの油。この膏薬をば。刀の差表、差裏に塗るときた。
油売り:これでこの通り。刃物の切れ味ピタリと止まり、伸ばした腕に刀を打てど……
油売り:切れない!叩いても切れない……!押しても切れない……!
油売り:引いても絶対に――
ホメ様:これぞワビサビー!
油売り:ぐわあっ!?切れちゃったよー!
ホメ様:Oh……ソーリー……
ルウシェ:いました! ホメ様です!
油売り:やい、おっさん!どうしてくれんだ!この傷じゃ口上続けられねえよ!
ホメ様:ど、土下座するね……
シエラ:どうしたの?揉めてるみたいだけど……
油売り:ん?そこのお嬢ちゃん、刀持ってんな。もしよかったら、俺の代わりにガマの油を売らないか?
シエラ:突然なに言い出すの……!?
ゴエモン:いや、ここは受けろ。ホメ助に恩を売るチャンスだ。
シエラ:けど、どうやれば……
ゴエモン:なーに、適当に宣伝すりゃいい。なんならゴマ油にでもすり替えとくか。
シエラ:……わかったわ。ゴマ油ならなんとか。
トワ:私たちになにか手伝えることは……
シエラ:なら、野菜を買ってきて。
ルミエ:へ?
…………
……
シエラ:このぶつ切りにした大根を、ひとつ持ちまして。
シエラ:刀の刃を表面に当てがい、ゆっくりと滑らせ、薄くむいていきます。
シエラ:クルクルクル……
油売り:こいつは見事な<桂むき>だな……
シエラ:続いて、薄く切った大根を数枚重ねまして……二つ折りにしたら……
シエラ:はああっ!
セツナ:なんちゅう早業……
トワ:これは見事な<千切り>ですね……
ルウシェ:一つ一つが糸のように細いです……
シエラ:これを先ほど作ったサラダの上に添えて、ゴマ油をかければ……
シエラ:はい、シャキシャキサラダの完成!
ルミエ:トマトも入ってて美味しそう……
シエラ:サラダもいいけど、油もね。
油売り:いやー、たいしたもんだよ。まさかこんな売り方があったとは。ガマ油じゃねえが。
シエラ:ホメ様も喜んでくれたかしら……
ホメ様:ノット・ワサビ……
シエラ:わ、わさび?
ホメ様:ノット・ワサビーーー!!!
シエラ:ええっ!?
ゴエモン:クソッ!油じゃなくてワサビをサラダに入れるべきだったのか……
シエラ:ごめん。意味がよく……
ホメ様:ノット・ワサビ!イエス・ワビサビーーー!!!
ゴエモン:自分でツッコミ入れて、無理やり我に返りやがった!
ゴエモン:怒ってるのに我にってどういうことだよ!俺も自分にツッコミ入れてんじゃねえよ!
トワ:そんなことより、ホメ様がまたどこかに。
ルミエ:追いかけよう!