【剧情】白猫温泉物语2 – 第十三章(日文)
ワビサビ
セオリ:とどめやー!
源泉(?):……グオオォォォ……
キャトラ:なんとか倒せたみたいね。
源泉(?):……湯ハ永久ニ不滅ナリ……
ゴエモン:いや、ここいらの温泉なくなってるし。
源泉(?):…………
温泉の化身(?)は悔しそうに三度、地の底へと消えていった……
セツナ:なんというか、くたびれ損よね。
ルウシェ:体が汚れてしまいましたね……
アシュレイ:ルウシェ、怪我はないか?
ルミエ:うへ〜、汗でベトベトする……お風呂入りたい。
シエラ:近くに川でもないかしら……
ホメ様:…………
トワ:おや?あそこに何か落ちてますね……
セオリ:風呂桶みたいやな。
アイリス:見て! 中に……
風呂桶の中には一杯のお湯が入っていた。
キャトラ:これって……<源泉>の残り湯?
ゴエモン:んだよ、ケチケチしやがって。これっぽっちじゃ髪も洗えねえぞ。
トワ:……それは私たち次第です。
ルウシェ:体を清めるだけなら、これでも十分というわけですね。
ホメ様:それがお風呂の本質ね。
セツナ:なんでもいいから早く洗おうよ〜。
シエラ:じゃあ、このお湯をみんなで分けましょう。
各々が風呂桶に入ったお湯を両手ですくうと、体についた汚れを洗い流し始めた。
ルミエ:ほんのりあったかい……
ルウシェ:綺麗になりました♪
トワ:みなさん、お湯は限られているので適度に……
セツナ:あたし、今まで考えもなしにお湯を使ってたかも……
シエラ:こうなってみると、お湯のありがたみがわかるわね……
ホメ様:これぞ、ワビサビね。
セオリ:お、お湯が光っとる……!?
突として、風呂桶から次々とお湯が溢れ出し、枯れた大地に染み渡っていく。
気がつけばそこらじゅうに、良質な温泉が湧き、アオイの島は元の姿を取り戻した。
ルウシェ:これは一体……
ホメ様:みんなの、温泉へのラブが通じたね。
キャトラ:それだけで片づけていい出来事なのかしら……
主人公:
ゴエモン:何はともあれ、温泉も戻ったことだし、一件落着だな。
セオリ:まだや……まだやることがある。
セオリ:ゴエモンはん、ウチに力を貸してーな。
ゴエモン:なぬ?
…………
……
ゴエモン:あー、仕事終わりの風呂は染みるぜぇ。
ホメ様:ご苦労様ね。
ゴエモン:まさかアオイの島の施設を全部、ホメ助が来る前の状態に戻すことになるとはな。
ゴエモン:ったく、客が離れても知らねえぞ。
ホメ様:ノープロブレムね。みなさん、温泉をリスペクトしています……
ホメ様:その気持ちさえあれば、オールオッケーね。
ゴエモン:お、ようやく褒める気になったか。
ホメ様:ミーの評価は必要ないね。今のアオイの島なら……
主人公:
…………
……
セオリ:みなは〜ん、湯加減はどうや〜。
シエラ:いい感じよ。
ルウシェ:桜が綺麗ですね。
セオリ:四季折々の景色が堪能できる温泉……そこがアオイの島の魅力やで。
セツナ:いや〜、それにしてものぼせちゃったよ〜。
ルミエ:セツナもフルーツ牛乳飲む?
シエラ:私もいただいてよろしいですか?
トワ:ぷは〜……温泉の中で飲むフルーツ牛乳も乙なものですね。
シエラ:これぞ、ワビサビ……なんちゃって♪
…………
……
――それからというもの、温泉の大切さを学んだセオリは――
流行りや小細工などをかなぐり捨て、精一杯の真心で観光客をもてなし続けた。
その温かな気持ちは世界中に行き届き、不況の波もなんのその――
――アオイの島は今日も、湧き立つような活気で満ち溢れている。
めでたし、めでたし――