【劇情】白貓溫泉物語2 – 第八章(日文)

無作法者

アイリス:ここって<源泉>があった場所よね……?

キャトラ:間違いないわ。鬼の里の奧を進んできたし、険しい山を登ってきたし……

キャトラ:硫黃のニオイがきついし、やたらとあっついし!

主人公

トワ:!? あちらから、ただならぬ邪気を感じます!

セオリ:例の怪物のおでましやで!

ホメ様:……ガッデ〜ム……

そこに現れたのは怒り狂うホメ様だった。

セオリ:ホ、ホメ様……こんなところでなにしてはるん?

ルウシェ:溫泉に入ろうとしているみたいですよ。

シエラ:え? でもあれって<源泉>よね?

ゴエモン:ちなみに、この溫泉怪盜ゴエモンが裸で逃げ出すほどの熱湯だ。

ホメ様:ヒアウィ・ゴーーーーッ!!!

そんな灼熱の湧き湯に、ホメ様は躊躇なく前方宙返りで飛び込んだ。

セツナ:マナー違反だわ!

トワ:そういう問題じゃありませんよ。

シエラ:あのひと大丈夫?

ホメ様:クソベリーホット!體、真っ赤っかね!

キャトラ:そそくさとお湯から出てきたわね。

セオリ:しかも文句たれとる。

ホメ様:ウォッシュ! ウォッシュ!

ゴエモン:今度は石鹸で體を泡だて始めやがった。

セオリ:まさか、あのまま<源泉>に……

トワ:信じられません……ホメ様がなぜあのような……

キャトラ:とにかく止めないと!このままじゃ、より<怒り>を買うわ!

ゴエモン:そうはいくかー!!!

ゴエモンが<源泉>に飛び込んだ!

ゴエモン:あっちーーーい!!!

セオリ:なにしてんねん!

ゴエモン:こうしておれば、ホメ助も迂闊に湯に浸かれまい!

セオリ:わけあるかい!

ホメ様:アンビリーバボォ……

キャトラ:なぜだかホメ様の動きが止まったわ!

ゴエモン:ふははっ!俺の気迫に怖気づきおったな!

セオリ:ちゃう! 溫泉をよく見てみぃ!

キャトラ:うげっ!? 色がどす黒く……

ルミエ:デロデロ……

シエラ:どうなってるのこれ?

キャトラ:知らないけど、ゴエモンが入浴するといつもこうなのよ。

ゴエモン:おお、ばっちぃ。あ〜がろっと。

セツナ:ねえ、これってマズイんじゃない?

トワ:ええ。湯を汚すことはすなわち、湯への冒涜。

ルウシェ:どこからか<怒り>を感じます。

……湯ノ誓イハ破ラレタ……

セオリ:この聲は……ほんもんの……

溫泉の底から、異形の怪物がせり上がってくる……

……はずだったが。

セオリ:は?

ルミエ:かわいい……かも。

トワ:これが怪物?

キャトラ:ううん。前はもっとぐちゃぐちゃで、夢に出てきそうな感じだったわ。

シエラ:じゃあどうして?

ゴエモン:それほど怒ってねえってことだろ。俺はただ風呂に入っただけだし。

ルウシェ:なんにせよ、このお方に許しを得ればいいのですよね。

源泉(?):湯場ノ秩序ヲ亂セシ者二……再ビ自然ノ怒リヲ……

ルウシェ:鎮まりください。すべての罪は私が承ります。ですから……

ホメ様:Oh……聖女……

源泉(?):……否……

ルウシェ:そんな……

ゴエモン:そうかたいこと言うなよ。なっ、なっ。

キャトラ:こらこら、お皿ペシペシやんない。

トワ:油斷は禁物です。姿こそ愛らしいですが、尋常ではない力を感じます。

ゴエモン:いやいや、ないっしょ。どう考えても雑魚――

源泉(?):……コノ世ノ垢ニ禊ヲ……

ゴエモン:あ?

大地の亀裂から蒸気が一気に噴出し、あまねくものを吹き飛ばす。

キャトラ:ぎにゃーーー!?

ルミエ:飛ばされる〜!

トワ:出でよ、貴人!我が意のままに天駆けよ!

セツナ:來たれ、天后!我が意のままに舞い踴れ!

ルウシェ:ならば私も――アラストル!

シエラ:そっか、壁を……

セオリ:後ろに隠れるで!

アイリス:え? ホメ様も壁に?

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