【劇情】白貓溫泉物語2 – 第五章(日文)

聖女の境界線

ルウシェ:溫泉街……噂通りにぎやかですね……

アシュレイ:しかも平和と聞く。ここならルウシェも羽を伸ばせるだろう。

ルウシェ:ありがとうございます、騎士様。私の我儘を聞いてくださって。

アシュレイ:気にするな。お前に外の世界を見せてやるのは俺の使命だ。

ルウシェ:あ、あの……

アシュレイ:わかっている。溫泉に入ってくればいい。

アシュレイ:その代わり、はしゃぎすぎるなよ。

ルウシェ:はい。では、行って參ります。

…………

……

ルウシェ:ふんふんふふんふん♪

ルウシェ:こんなに大きなお風呂に入ったのは初めてです。

ルウシェ:聖霊教會にいたころは修道女の方々の目もあって、ゆっくりできませんでしたし……

ルウシェ:ふわぁ〜、なんだか……眠くなってきましたぁ……

木の壁に守られた一人だけの空間。それゆえ徐々に気が緩み、無防備になる聖女。

その姿を狙う視線など一切、気づきもせずに……

ゼロキス:クソ、もう少し、ああ、また湯気でなにも見えない……覗き穴が小さすぎるんだよ……

エリオット:それ以上、大きくすると感づかれる。それより、コスモはどこだ?

ゼロキス:目の前にあるじゃないか。神秘の境界線。その向こう側こそ男の夢。

エリオット:裸になんの夢がある。隠すからこそ宇宙が生まれ、パンツは燦然と輝けるんだ。

エリオット:……まったく、僕はもう帰るよ。

ゼロキス:待ってくれよ!まだキミの知恵が必要……

アシュレイ:おい、そこでなにをしている。

ゼロキス:うわあ!?

アシュレイ:まさか、覗きか?

ゼロキス:こここ、これはですね、男のサガと言いますか……

エリオット:シロアリの駆除を頼まれたんだ。壁の穴はそれが原因さ。

アシュレイ:……そうか。疑って悪かったな。

ゼロキス:さすがは軍師。

アシュレイ:では、そのキリはなんだ。蟻を駆除する道具には見えんが。

ゼロキス:え、ええっと、これは偶然にもそこで拾って……

アシュレイ:――顕現せよ、デュナミス!

ゼロキス:きょ、今日はもうダメだーーー!!!

ルウシェ:……なにやら外が騒がしいですね。

うおおおっ!!!

ルウシェ:あの聲は騎士様?

次の瞬間、女湯の壁に人が通れるほどの穴があいた。

アシュレイ:しまっ……

ルウシェ:!? お願い、アラストル!

その剎那、アラストルが壁を塞ぎ、ルウシェの姿を隠した。

もう、騎士様ったら。はしゃぎすぎです……

アシュレイ:……すまないルウシェ。

ゼロキス:クソ……顔がチラッと見えただけなのに、刺激が強すぎて意識が……

アシュレイ:どうした? 起きろ。

アシュレイ:…………

アシュレイ:やはりこの國は危険だ。

發表回復

您的電子郵箱地址不會被公開。 必填項已用*標註

7 + = 12