【剧情】GODS of GLORY #14(日)

フーシャ
あっちは何を話してるのかな?
ハルジオン
さぁ~?リーランはどう思う?
リーラン
知りません。
ハルジオン
こわい~。
そんなにピリピリしないで~?
リーラン
していません。
アイシャ
……テルミナスとの再戦までそう時間はないはずだ。
作戦を打ち合わせておきたいね。
リーラン
あの人はどうせ勝手に動きます。
それで後から『お前なら合わせられるだろ』とか言うんですから!
フーシャ
信頼されているんだね。
リーラン
ま、まぁ……それは……そうかもしれませんけど……
アイシャ
長い付き合いだと聞いている。
そのぶん信頼も深いのだろう。
ハルジオン
あ、そうだ。
二人が初めて会った時のこと、聞きたいな~♪
リーラン
そんなに面白い話では……
ハルジオン
ね、おしえて♡
リーラン
ひゃっ!? わかりました!話しますから離れてください!
ハルジオン
やった~♪
リーラン
あれはまだ、私がラムレイ国の将軍だった頃の話です――
 

 

 

リーラン
私は隣国と同盟を組んで、巨大国家オードとの戦(いくさ)に挑んでいました。
しかし、同盟軍が裏切り窮地(きゅうち)に陥ってしまったのです。
左陣、前進! 下がると包囲され一気に押し潰される!突破口を開くまで耐えよ!
なにをするのです!?
裏切り者
分からんのか。
貴様の首を落とそうとしたのだ。
リーラン
くっ……最初からそのつもりで同盟をもちかけてきたのか……!
裏切り者
ふふ、これも乱世の常よ。
死ねい――
ケンセイ
おい、大丈夫か。
リーラン
あなたは……!?
ケンセイ
そんなもんは後で説明する。
今はこの戦を勝つことだけ考えろ。
お、案外重いな。
お姫様かと思ったが、しっかり鍛えて――
リーラン
ぶ、無礼者!!!
 

 

 

アイシャ
なるほど、初対面で頬を張ったというのは、そんな背景があったわけだ。
ハルジオン
ん~、リーランはラムレイ国のお姫様で、でもライゴウ国の副官で将軍……? だっけ~?
リーラン
初めて会った頃のケンセイ様は自分の国を持っていませんでした。
私の父上がケンセイ様に国を譲り、ライゴウ国と改めたんです。
フーシャ
リーランはそれでよかったの?
リーラン
もちろん最初は大反対ですよ!どこの誰とも知れない人に国を譲るなんてとんでもない!七日七晩(なのかななばん)にわたって抗議しました。
……でも、ケンセイ様には人を導く天賦(てんぷ)の才がありました。
それは私には欠けているものです。
フーシャ
そうかな? 私はリーランもしっかりしてると思うけど……
アイシャ
たしかに、王や皇帝など国の頂に立つ者には、武勇や頭脳とは違う才能……魅力が必要だ。
リーランに無いかは別としてケンセイのそ(・)れ(・)はずば抜けていた。
いわば覇王の風格……かな?
リーラン
その通りです。
私はあの方を支えることが自分の役目だと決めました。
……だから、いいのです。
ケンセイ様が決めたことなら、それを佐(たす)けるだけです。
ハルジオン
あのさ。
それはきっと――
ケンセイ
お前たちも感じたか?
アイシャ
ああ。
テルミナスが来る。
迎撃しやすい場所へ移動しよう。
リーラン
…………
ケンセイ
……行くぞ。
リーラン
……はい。

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