【剧情】GODS of GLORY #13(日)
リーラン ………… | |
キャトラ ねぇケンセイ。 | |
ケンセイ なんだ。 | |
キャトラ リーランとさ……もうちょっと、ちゃんと話してもいいんじゃない? | |
ケンセイ いいんだよ。 あれくらいの口論はいつものことだ。 それに、あいつも分かってるさ。 ……今この時間は一時(いっとき)の夢みたいなもんだってな。 | |
キャトラ それは……そうかもしれないけどさ。 | |
セレナ ………… | |
ケンセイ セレナ、どうした。 | |
セレナ ……わかってるんだ。 ここで許しを求めたり、謝ったりするのは、甘えだって。 でも……やっぱり、あたしのせいで失われた未来があるんだって実感するとさ……やっぱり辛い。 苦しいよ。 | |
ケンセイ ……俺がここで『許す』と言えば、お前の苦しみや後悔はきっと軽くなるだろう。 だからな……苦しみ続けろ、セレナ。 昔のお前なら、自分の後悔や苦しみに向き合うことはなかった。 あるいは、目に見える<強さ>を得ることに逃げたかもしれねえ。 だが、今のお前は違うはずだ。 生きて苦しみ続けろ。 生きて悩み続けろ。 俺に言えるのは、それだけだ。 | |
セレナ ……厳しいな、ケンセイは。 | |
ケンセイ 辛い道だが、突き進んでみせろ。 | |
セレナ ……当然!まずはこの島でやることをきっちり終わらせないとね! | |
ケンセイ ああ、飛行島の道を切り開く。 俺はそのために、ここに居るんだ。 だから、お前らもそんな顔するな。 | |
アイリス ……ええ、そうですね。 ケンセイさんの力、お借りします。 | |
キャトラ テルミナスを早く倒したら、お喋りする時間も増えるわよね! | |
ケンセイ ……ジュダ大佐。 | |
ジュダ なんだ。 | |
ケンセイ <波蝕の島>では帝国の兵士に随分と助けられた。 | |
ジュダ ……あの島では大勢の兵が散った。 だが、それは覚悟の上だ。 お前が気に病むことではない。 | |
ケンセイ ……そうだな。 帝国軍人の生き様、見事だった。 あらためて敬意と謝意を表したい。 | |
ジュダ 覇王と呼ばれた男の言葉、なによりの餞(はなむけ)となるだろう。 ……俺からも一つ問いたい。 ケンセイ、お前の<想い>は何だ? | |
ケンセイ ……何度も言っているだろう。 飛行島に借りを返す。 あいつらの道を切り開く。 | |
ジュダ 俺はどうもそれだけだとは思えん。 <黄昏(たそがれ)>の助力があったとしても、死者の思念が再び姿をとるなど、本来はあり得ないことだ。 ましてや己の存在を燃やすような今のお前の在り方……<使命感>だけではないように思える。 | |
ケンセイ ………… | |
ジュダ 死者の<想い>は時として生者の背中を押し、その歩みを進める。 だが逆に鎖となって残された者の生き方を歪めてしまいもする。 ……よく考えることだ。 悔いが残らないようにな。 | |
ケンセイ ……生き方を歪める、か…… |