【剧情】永远(温泉)的回忆

回忆二

岩を積み上げた浅い浴槽に、湯が流れている……

トワ:この<指湯>は、その名の通り指だけを浸けて楽しむ温泉とのことです。

キャトラ:ちっちゃいと思ったら、指のお風呂なのね。

アイリス:オハギちゃんとダイフクちゃん、すっぽり収まっちゃいましたね。

オハギ:ギャギャッ!

ダイフク:ピッピー♪

トワ:駄目ですよ、お行儀の悪い……

セツナ:意外と気持ちいいねコレ。指がポカポカしてきたよ~……

キャトラ:にくきゅーに染みわたるわぁ……

トワ:はぁぁ~~~♪気持ちいいです……

トワ:指先だけで湯を感じているぶん、成分が肌に染み込んでいくのがわかりますね……

セツナ:だね~……なんか指先がどんどん軽くなってく気がする~。

セツナ:今ならアタシ、盲牌とかできちゃうかも……

トワ:もうぱい?聞き慣れない単語ですね。

セツナ:あ、うん。麻雀の用語でさ、指先の感触だけで牌の種類を当てちゃうやつ。

セツナ:実用度はともかく、牌を見ないで一発ツモってカッコよくアガりとか、ちょっと憧れちゃうよね~!

トワ:まーじゃん……どんなものですか、それは?

セツナ:学園のテーブルゲーム部で、あたしも初めて知って教わったんだけどさ――

…………

……

セツナ:――でさ、こないだなんかもうすっごい熱かったんだよー!

セツナ:オーラス西家ラス目で、トップ目上家と23000点差!からのチンイツ・ピンフ・イッツードラドラ三倍満の大逆転で――

トワ:……セツナ?

セツナ:う、うん……?どしたのトワ、顔怖いよ……?

トワ:意味はまったくわかりませんでしたが、反物の話をしているときに負けないくらい熱く語りますね。

セツナ:えっと、少しハマっちゃって……

トワ:『少し』には聞こえませんでしたけど?

セツナ:かなりです……でもデザインの勉強もちゃんとやってるから……

トワ:当たり前です。勉強してこその学び舎です。

セツナ:はい……

主人公

トワ:麻雀というもの自体を否定するつもりはありません。息抜きだって必要でしょう。しかし度が過ぎれば、学業に支障をきたしますよ!

セツナ:でも、みんなもやってるし……

トワ:みんなはみんな、セツナはセツナです!

セツナ:はい……ごめんなさい……

キャトラ:(お母さんだわ……!)

トワ:反省していますか?

セツナ:はい……してまーす……

トワ:まったく……セツナには罰が必要ですね。

セツナ:えーっ!?せっかくの温泉旅行なのにー!

トワ:では、温泉にちなんだ罰にしましょう。

トワ:とても熱ーい温泉で、私と長風呂勝負です♪

セツナ:トワに勝てっこないじゃん!

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